灰形講習会⑩最終回
【 二文字押切(にもんじおしきり)】
・右利きの人は右側が高くなりがち。左右の高さに注意!
・前瓦は真上から五徳の間に入れる。奥へ傾かないように
・二文字は、手前の方が奥より高い。奥の山は五徳の後面
【火入れ灰】
①風炉灰を7分目入れ、富士山形に羽根や灰匙や火箸で整え、炭を左に傾けて中央に挿す。
(中央に挿してから左に倒すと、中心がズレるので傾けた状態で挿すように)
②左手の掌に火入れを乗せ、右手で火箸を1本持ち、真っ直ぐ向こうに置いて線をつける
(角のある火入れの場合は、角に線を先に)
たくさんの種類の火入れ
【巴半田(ともえはんだ)と筋半田(すじはんだ)】七事式の「廻り炭の式」で使用
底取り左:利休型と言われている風炉用で真っ直ぐ
底取り右:千家十職 七代中川浄益作 反りがある
(なかがわじょうえき)
<準備>
・巴半田(素焼き)は、炉灰を入れる。
灰を火箸で崩して柔らかくしてから、底取りを手前から一周し、
前から中央へ押し込むように回して立体的な巴の形に。
底取りに溜まった灰は最後の巴の端に落とす。巴と渦は、水を表す。
・筋半田(釉薬)は、炉灰の上に湿し灰を乗せて、火箸で横線を7本いれる
三本足の半田、炉縁を傷つけないように、左側縦に足2個が来るように置く。
<順番に炭手前>
・亭主は炭台を点前畳の客付へ置いた後、巴半田を持ち出し炭と残り火を巴半田に上げる。
炉中を整えて下火を埋め、巴半田を持って水屋へ。
灰を撒き、中掃き、香を埋め、炭台の炭をつぎ、筋半田を持ち出す。
・正客は亭主がついだ炭を筋半田に上げ、炭をついで末座に座る。二三四客も同様。
・亭主は炭を上げ、下火を掘り起こし、灰を撒いて片掃きし、炭をつぐ。
北見宗樹先生
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