2017年3月21日火曜日

点茶盤

点茶盤(てんちゃばん)は、玄々斎が明治5年に京都博覧会が催されるに際して創案した、立礼式茶道のための棚である。


写真は『裏千家 立礼の点前と茶事』千宗室著 淡交社刊より複写。
点茶盤は組み立て式の竹の4本柱で、下部に杉木地の腰板がめぐり、中棚に杉木地の板がはめ込んである。この中棚に炭斗が荘る(左上の小さな写真。下に炭斗があるのかわかるだろうか)ことができるから、炭手前ができるし茶事もおこなえる。
茶の湯は「茶事にはじまり、茶事に終わる」ことを大切に思っている。これはその教えをきちんと実現できる棚なのだ。