2013年10月22日火曜日

風炉 中置 濃茶(長緒) 五行棚 


2013年10月15日(火)

【 中置点前 】 濃茶・五行棚 

中置:炉になる11月を目前にした10月にするお点前。
炭の火をお客様に少し近づけようと、風炉を畳の中心に置く。
水差しは細く長いものを使い、風炉の左側に(いつもと反対)。

五行棚:
十一代 玄々斎好みの棚で、陰陽五行説にちなみ、天板、地板の間に木火土金水(もっかどごんすい)を入れることからこの名がついてる。

木ー棚 杓
火ー炭火
土ー土風炉
金ー風炉 釜
水ー湯

この棚は必ず土風炉を使う。

3本柱のそれぞれの柱は、節の数が違う。
一つ節は向こうは、二つ節は客付き、三つ節は勝手付き
棚だけど、蓋置は「竹」、湯返しはナシ。






升麻
軸:
花:秋明菊(しゅうめいぎく)、升麻(しょうま)

茶杓:六閑斎 (武蔵野・山苞(やまづと))

水指:細水指(塗り蓋)

茶入:内海(だいかい)











【 準備 】
五行棚を手前畳の真ん中に置き、 薄器を上に飾っておく。
茶入を、いつも置いている水指の前の同じ位置に置く。(点前畳の1/4のあたり)
水指を風炉の五行棚の左側に半掛りに置く。

お菓子を運ぶ:主客の前に置き、一膝下がって立ち退室。礼「どうぞお菓子を」。
水指しを柱つきに置き、ふすまを開ける。

右手になつめ(半月)、左手に茶碗(茶碗に茶巾・茶筅・茶杓納める)を持ち運び、


けんすい(中に蓋置き、上に柄杓ふせる)持って入る。(ふすま閉める)

点前に座り(畳の中心)、けんすい置く。
柄杓構えて蓋置出し、五行棚の左前に置く。

柄杓置き(柄の先端は五行棚の右)、総礼。

建水くりあげ居住まいを正す。 



置きあわせ(茶碗ー右左右で膝前、茶入ー右で取り(上から持って)茶碗の下に置く)

茶入れを膝前に置くと右手前の輪をまっすぐ引いていく。
長いので右小指に挟みますと茶入れを横にして、つがりという止める沢山の輪を伸ばす。
今度は長い紐を向こうから手前にかけ右手で左手に乗せます。

長い紐は今度は左の小指に挟んで袋を右左と広げ、袋から茶入れを取り出す。

一度長い紐は、しごいて癖を取る。

輪を二つ向こうに作る。残った紐を手前から輪に通し、通したところを捻る。

2重の輪を袋に入れる。手前に一重の輪を出す。
袋はいつものように火のほうに打ち返し、左手で五行棚の左上に置きます。

茶入を帛紗(四方捌き)で清め(二引き、平棗扱い)、いつもある水指しの左前におく。
ふくささばき直し、茶杓拭き、茶入の上に置く。その横に茶筅出し置き、茶碗下げる。

水指の塗り蓋を、帛紗で清め、茶巾を置く。

ふくさ指に挟んで柄杓構えて、釜の蓋あける。
ふくさ建水の下に置く。

湯をくみ、置き柄杓。茶筅通し(コン、見上げてコン、2回、いりのしで抜く)
湯を捨て、茶巾取り、茶巾で拭く(3回半)。茶碗置き、茶巾釜の蓋の上に置く。

右手で茶杓持ち、左で茶入を取り、茶杓を握りこんで蓋を取り茶碗の右に置き、茶をくむ(3杓)
茶碗の縁に預けて、回し出す。

茶入の口を右手の親指と人差指で向こう手前と拭き、指を懐紙で清め、茶入の蓋をして、左手で茶入を元の位置に戻し、茶杓で椀中の茶をさばき、茶碗の縁で茶杓を軽く打ち、茶を払い、茶入の蓋の上に置く。

水指しの蓋を右手摘み、左手左上と二手で開ける。

柄杓を右手で上から取って、左手で扱って(取り柄杓)水を汲み、釜にさし(風炉の濃茶点前に限り、さきに水をさし湯加減をみる)湯を汲み、茶碗に入れ、残った湯は釜に戻す。(切り柄杓)

茶筅を取り、左手を茶碗に添え、茶と湯をよく練り合わせ、茶筅を茶碗の左縁にあずけ、さらに柄杓を取り、もう一度湯を汲む。

左手で茶筅を少し持ち上げ、その穂先から湯を茶碗にそそぎ、残った湯は再び釜に戻し、置き柄杓をする。

茶碗を出す。




正客は茶碗が出されると取りに出て座に戻り、茶碗を右手で左膝横に置き、連客は総礼をする。正客は感謝して、いつものようにして、一口いただく。
正客は茶碗、古帛紗と出されたとおりに引き、座に戻り、古帛紗を先に縁内右膝横に置いて総礼する。

正客は、古帛紗を左掌に拡げ、茶碗をその上にのせて喫む。
次客以下も正客と同様にしていただく。

正客が一口喫むと、亭主は服加減をたずねる。(「お服加減はいかがですか?」)

亭主は服加減を問うと、客付きに回り、

正客は右手をついてこれを受けその後二口半喫む。
その間、次客は「お先に」と挨拶する。

正客は喫み切ると、茶碗を下に置き、茶巾を取り出し、喫み口を清める。
正面を正し、次客に手渡ししておくり、たがいに正面を向いて送り礼、受礼をする。

正客は次客の一口で、茶銘、詰、菓子などをたずねる。

亭主は
「きうんでございます」「小山園でございます」「俵屋の光琳菊でございます」
などと答える。

亭主は末客の喫み切りで、居前に戻り、取り柄杓をし、水を釜に一杓さし、引き柄杓をする。

建水うしろの帛紗を腰につけ、茶碗が客より返るのを待つ。

正客は、末客より茶を喫み茶碗を下に置いた時、「お茶碗の拝見を」と請う。
末客はこれを受け、喫口を清めてから正客の前に持って出る。
正客は、次礼をして茶碗の拝見をする。

末客が拝見を終わると、正客との出会いで、正客に返し、
正客は正面を正し、出された位置に返す。 

茶碗取り込み総礼。湯をくみ捨てる。

茶碗を膝前に置き、「おしまいいたします。」



取り柄杓で水をくみ、引き柄杓。
茶筅通し(1回)、水を捨て茶巾を納め置き、 茶巾納め、茶筅入れ、茶杓持って けんすいさげる。

茶杓拭き茶碗にふせる。ふくさ建水の上ではらい、腰につける。

(中置は必ず本じまい)
右手で茶入を初めの位置に置き、
右横・左横・右手前の三手で、茶碗を棗の左横に置き合わせる。

釜に水1杓入れ釜の蓋閉める。
柄杓蓋置きに置き、水指しの蓋を二手で閉める。


客:「お茶入れ、お茶杓拝見を」

柄杓を建水にふせて、蓋置きを建水の下に置く。茶碗右1手で勝手つきに割る。

茶入を持って客付きへ向く。
帛紗を捌き、ふく(蓋を拭いたらふくさ握りこんで蓋を取り縁を拭く。)蓋をして茶入を出す。
帛紗を腰につけ居前に戻り茶杓を取り、客付きから出す。
再び居前に戻り、仕覆を左手で取り、右手で左手に載せ、客付きに回り、茶杓の右に置き合わせる。

正面へ戻り、柄杓、蓋置き、持って一膝下がって建水持ち、立ち、退室。

客:茶入、茶杓、仕覆をとりこむ。

茶碗持ってさがる。
水指し持って下がり、ふすまを閉める。



客:道具拝見。返す。

ふすまを開けて入室。道具正面へ座る。

客:「お茶入のおかたちは?」
点主:「内海でございます。」
客:「お釜元は?」
点主:「高取でございます。」
客:「お茶杓のお作は?」
点主:「六閑斎」
客:「ご名は?」
点主:「山苞(やまづと)でございます。」
客:「ありがとうございました」

左手に仕覆、茶杓を持ち、右手で茶入を持ってさがる。

柱つきに茶入、茶杓、仕覆を置き、総礼。ふすま閉める。

2013年10月1日火曜日

風炉 中置 薄茶 小板


2013年10月1日(火)

【 中置点前 】 薄茶・小板 

炉になる11月を目前にした10月にするお点前。
炭の火をお客様に少し近づけようと、風炉を畳の中心に置く。
水差しは細く長いものを使い、風炉の左側に(いつもと反対)。






升麻
軸:
花:秋明菊(しゅうめいぎく)、升麻(しょうま)

茶杓:六閑斎 (武蔵野・山苞(やまづと))

水指:細水指 束柴 淡々斎好

茶入:鮟鱇型


お菓子を運ぶ:主客の前に置き一礼、一膝下がって立ち退室
水指しを柱つきに置き、ふすまを開ける。 総礼。

水指を持って、風炉前左斜めのところに座り、水指を風炉の敷板の左側に置く。半掛り。 

右手になつめ(横から)、左手に茶碗(茶碗に茶巾・茶筅・茶杓納める)を持ち運び、
いつも置いている水指の前の同じ位置に置きあわせる。(点前畳の1/4のあたり)

けんすい(中に蓋置き、上に柄杓ふせる)持って入る。(ふすまは閉めない)

点前に座り(畳の中心)、けんすい置く。
柄杓構えて蓋置出し、水指前に置く。

柄杓置き(柄の先端は両膝の間)、建水くりあげ居住まいを正す。 



置きあわせ(茶碗ー右左右で膝前、なつめー右で取り(横から持って)茶碗の下に置く)

ふくささばき(草のふくささばき) 、なつめをふき(二引き)、いつもの水指しの位置の左前におく。
ふくささばき直し、茶杓拭き、なつめの上に置く。その横に茶筅出し置き、茶碗下げる。

ふくさ指に挟んで柄杓構えて、釜の蓋あける。
ふくさけんすいと体の間に置き、茶巾釜の蓋の上に出し置く。

湯をくみ、置き柄杓。茶筅通し(コン、見上げてコン、2回、いりのしで抜く)
湯を捨て、茶巾取り、茶巾で拭く(3回半)。茶碗置き、茶巾釜の蓋の上に置く。
茶杓持って「お菓子をどうぞ」

客:菓子盆を取り一礼、置き、次客に「お先に」点主に「頂戴致します」懐紙をだし膝前に置きお菓子を取り置く。次客との間にお盆を置く。いただく。

左でなつめを取り、茶杓を握りこんで蓋を取り茶碗の下(膝前)に置き茶をくむ(1杓半)
茶碗の縁でコン。なつめを置き、茶杓を置く。

水指しの蓋を右手摘み、左手左上と二手で開ける。お湯を入れたてて出す。



お客:取り込み、次客との間に置き、「お先に」膝前に置き「お点前頂戴致します」少しまわして(正面を避ける)いただく。飲み終わったら縁外にだし拝見する。

一口でふくさ腰につける。

客:茶碗を返す。

茶碗取り込み湯をくみ捨てる。

客:「どうぞおしまいを」

片手をついて一礼。
茶碗を膝前に置き、「おしまいいたします。」


取り柄杓で水をくみ、引き柄杓。
茶筅通し(1回)、水を捨て茶巾を納め置き、 茶巾納め、茶筅入れ、茶杓持って けんすいさげる。

茶杓拭き茶碗にふせる。ふくさ建水の上ではらい、腰につける。

(中置は必ず本じまい)
右手で棗を初めの位置に置き、
右横・左横・右手前の三手で、茶碗を棗の左横に置き合わせる。

釜に水1杓入れ釜の蓋閉める。
柄杓蓋置きに置き、水指しの蓋を二手で閉める。


客:「お棗、お茶杓拝見を」

柄杓を建水にふせて、蓋置きを建水の下に置く。茶碗右1手で勝手つきに割る。

棗を持って客つきへ向く。
ふくささばきふく(蓋を拭いたらふくさ握りこんで蓋を取り縁を拭く。)蓋をしてなつめを出す。
ふくさを腰につけ正面に戻り茶杓を取り、点前からだす。

正面へ戻り、柄杓、蓋置き、持って一膝下がって建水持ち、立ち、退室。

客:なつめ、茶杓とりこむ。

茶碗持ってさがる。
水指し持って下がり、ふすまを閉める。


客:道具拝見(なつめー縁外に置き、一礼、蓋をとって裏書き・花押を拝見、
一礼して縁内の客との間に置く。茶杓ー縁外に置き一礼、拝見。縁内の次客との間に置く。返す。

ふすまを開けて入室。道具正面へ座る。

客:「お薄器のおかたちは?」
点主:「秋草蒔絵の鮟鱇型でございます。」
客:「(お塗は聞かない)」

客:「お茶杓のお作は?」
点主:「六閑斎」
客:「ご名は?」
点主:「武蔵野」
客:「ありがとうございました」

左手に棗を受けて、右手で茶杓持ってさがる。

柱つきに棗、茶杓置き、総礼。ふすま閉める。