2013年10月15日(火)
【 中置点前 】 濃茶・五行棚
(濃茶 小板の場合)
炭の火をお客様に少し近づけようと、風炉を畳の中心に置く。
水差しは細く長いものを使い、風炉の左側に(いつもと反対)。
五行棚:
十一代 玄々斎好みの棚で、陰陽五行説にちなみ、天板、地板の間に木火土金水(もっかどごんすい)を入れることからこの名がついてる。
木ー棚 杓
火ー炭火
土ー土風炉
金ー風炉 釜
水ー湯
この棚は必ず土風炉を使う。
3本柱のそれぞれの柱は、節の数が違う。
一つ節は向こう、二つ節は客付き、三つ節は勝手付き
棚だけど、蓋置は「竹」、湯返しはナシ。
升麻 |
花:秋明菊(しゅうめいぎく)、升麻(しょうま)
茶杓:六閑斎 (武蔵野・山苞(やまづと))
水指:細水指(塗り蓋)
茶入:内海(だいかい)
【 準備 】
五行棚を手前畳の真ん中に置き、 薄器を上に飾っておく。
茶入を、いつも置いている水指の前の同じ位置に置く。(点前畳の1/4のあたり)
水指を風炉の五行棚の左側に半掛りに置く。
お菓子を運ぶ:主客の前に置き、一膝下がって立ち退室。礼「どうぞお菓子を」。
細水指を柱つきに置き、ふすまを開ける。
右手になつめ(半月)、左手に茶碗(茶碗に茶巾・茶筅・茶杓納める)を持ち運び、
建水(中に蓋置き、上に柄杓ふせる)持って入る。(ふすま閉める)
点前に座り(畳の中心)、けんすい置く。
柄杓構えて蓋置出し、五行棚の下板の左前に置く。
柄杓を置き(柄の先端は五行棚の右)、総礼。
建水くりあげ居住いを正す。
置きあわせ(茶碗ー右左右で膝前、茶入ー右で取り(上から持って)茶碗の下に置く)
茶入れを膝前に置くと右手前の輪をまっすぐ引いていく。
長いので右小指に挟み、茶入れを横にして、つがりという止め沢山の輪を伸ばす。
今度は長い紐を向こうから手前にかけ右手で左手に乗せます。
長い紐は今度は左の小指に挟んで袋を右左と広げ、袋から茶入れを取り出す。
一度長い紐は、しごいて癖を取る。
輪を二つ向こうに作る。残った紐を手前から輪に通し、通したところを捻る。
2重の輪を袋に入れる。手前に一重の輪を出す。
袋はいつものように火のほうに打ち返し、左手で五行棚の左上に置く。
茶入を帛紗(四方捌き)で清め(二引き、平棗扱い)、いつもある水指しの左前におく。
ふくささばき直し、茶杓拭き、茶入の上に置く。その横に茶筅出し置き、茶碗下げる。
水指が塗り蓋の場合は、帛紗で清めてから、茶巾を置く。
ふくさ指に挟んで柄杓構えて、釜の蓋あける。
ふくさ建水の下に置く。
湯をくみ、置き柄杓。茶筅通し(コン、見上げてコン、2回、いりのしで抜く)
湯を捨て、茶巾取り、茶巾で拭く(3回半)。茶碗置き、茶巾釜の蓋の上に置く。
右手で茶杓持ち、左で茶入を取り、茶杓を握りこんで蓋を取り茶碗の右に置き、茶をくむ(3杓)
茶碗の縁に預けて、回し出す。
茶入の口を右手の親指と人差指で向こう手前と拭き、指を懐紙で清め、茶入の蓋をして、左手で茶入を元の位置に戻し、茶杓で椀中の茶をさばき、茶碗の縁で茶杓を軽く打ち、茶を払い、茶入の蓋の上に置く。
水指しの蓋を右手で摘み、左手で左上を持ち二手で開ける。
柄杓を右手で上から取って、左手で扱って(取り柄杓)水を汲み、釜にさし(風炉の濃茶点前に限り、先に水をさし湯加減をみる)湯を汲み、茶碗に入れ、残った湯は釜に戻す。(切り柄杓)
茶筅を取り、左手を茶碗に添え、茶と湯をよく練り合わせ、茶筅を茶碗の左縁にあずけ、さらに柄杓を取り、もう一度湯を汲む。
左手で茶筅を少し持ち上げ、その穂先から湯を茶碗にそそぎ、残った湯は再び釜に戻し、置き柄杓をする。
茶碗を出す。
正客は茶碗が出されると取りに出て
茶碗、古帛紗と出されたとおりに引き、座に戻り、
茶碗を右手で左膝横に置き、古帛紗を縁内右膝横に置いて、連客は総礼をする。
正客は感謝して、古帛紗を左掌に拡げ、茶碗をその上にのせて頂く。
次客以下も正客と同様に。
正客が一口喫むと、亭主は服加減をたずねる。「お服加減はいかがですか?」
亭主は服加減を問うと、客付きに回り、待つ
正客は右手をついてこれを受けその後二口半喫む。
その間、次客は「お先に」と挨拶する。
正客は喫み切ると、茶碗を下に置き、茶巾を取り出し、喫み口を清める。
正面を正し、次客に手渡ししておくり、たがいに正面を向いて送り礼、受礼をする。
正客は次客の一口で、茶銘、詰、菓子などをたずねる。
亭主は
「きうんでございます」「小山園でございます」「俵屋の光琳菊でございます」
などと答える。
亭主は末客の喫み切りで、居前に戻り、取り柄杓をし、水を釜に一杓さし、引き柄杓をする。
建水うしろの帛紗を腰につけ、茶碗が客より返るのを待つ。
正客は、末客より茶を喫み茶碗を下に置いた時、「お茶碗の拝見を」と請う。
末客はこれを受け、喫口を清めてから正客の前に持って出る。
正客は、次礼をして茶碗の拝見をする。
末客が拝見を終わると、正客との出会いで、正客に返し、
正客は正面を正し、出された位置に返す。
茶碗取り込み総礼。湯をくみ捨てる。
茶碗を膝前に置き、「おしまいいたします。」
取り柄杓で水をくみ、引き柄杓。
茶筅通し(1回)、水を捨て茶巾を納め置き、 茶筅入れ、茶杓持って 建水さげる。
茶杓を清めて茶碗にふせる。ふくさを建水の上ではらい、腰につける。
(中置は必ず本じまい)
右手で茶入を初めの位置に置き、
右横・左横・右手前の三手で、茶碗を棗の左横に置き合わせる。
釜に水1杓入れ釜の蓋閉める。
柄杓蓋置きに置き、水指しの蓋を二手で閉める。
客:「お茶入れ、お茶杓拝見を」
柄杓を建水にふせて、蓋置きを建水の下に置く。茶碗右1手で勝手付に割る。
茶入を持って客付きへ向く。
帛紗を捌き、清める(蓋を拭いたら帛紗を膝前に置き蓋を取り、帛紗で縁を拭く)。
蓋をして茶入を出す。
帛紗を腰につけ居前に戻り茶杓を取り、客付きから出す。
再び居前に戻り、仕覆を左手で取り、右手で左手に載せ、客付きに回り、茶杓の右に置き合わせる。
正面へ戻り、柄杓、蓋置き、持って一膝下がって建水持ち、立ち、退室。
客:茶入、茶杓、仕覆をとりこむ。
茶碗持ってさがる。
水指を持って下がり、ふすまを閉める。
(棚正面に向かって点前畳に右足から入り、右↑・左↑・右(斜め右後)・左(揃える)で水指前に座る。持って立ち上がる時は棚正面に向かうように。右回りに回って茶道口へ)
客:道具拝見。返す。
ふすまを開けて入室。道具正面へ座る。
客:「お茶入のおかたちは?」
点主:「内海でございます。」
客:「お釜元は?」
点主:「高取でございます。」
客:「お茶杓のお作は?」
点主:「六閑斎」
客:「ご名は?」
点主:「山苞(やまづと)でございます。」
客:「ありがとうございました」
左手に仕覆、茶杓を持ち、右手で茶入を持ってさがる。
柱つきに茶入、茶杓、仕覆を置き、総礼。ふすま閉める。
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