【 小 習 】
裏千家では前八ヶ条・後八ヶ条の16条としている。
前八ヶ条は貴人点・貴人清次・茶入荘・茶碗荘・茶杓荘・茶筅荘・長緒茶入・重茶碗、
後八ヶ条は包帛紗・壺荘・炭所望・花所望・入子点・盆香合・軸荘・大津袋である。
前後の区別は14代無限斎(淡々斎)からのものである。
なお「飾」を「荘」と表記する慣習があり、これは仏教の荘厳(しょうごん)に由来する。
小習 | 風炉 | 炉 | ||
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濃 茶 | 薄 茶 | 濃 茶 | 薄 茶 | |
前八ヶ条 | 平点前 | 平点前 | 平点前 | 平点前 |
貴人点 | 貴人点 | 貴人点 | 貴人点 | |
貴人清次 | 貴人清次 | 貴人清次 | 貴人清次 | |
茶入荘 | 茶入荘 | |||
茶筅荘 | 茶筅荘 | |||
茶杓荘 | 茶杓荘 | |||
茶碗荘 | 茶碗荘 | 茶碗荘 | ||
長緒茶入 | 長緒茶入 | |||
重茶碗 | 重茶碗 | 重茶碗 | 重茶碗 | |
後八ヶ条 | 包帛紗 | 包帛紗 | ||
壺荘 | 壺荘 | 壺荘 | 壺荘 | |
炭所望 | 炭所望 | 炭所望 | 炭所望 | |
花所望 | 花所望 | 花所望 | 花所望 | |
入子点 | 入子点 | 入子点 | 入子点 | |
盆香合 | 盆香合 | 盆香合 | 盆香合 | |
軸荘 | 軸荘 | 軸荘 | 軸荘 | |
大津袋 | 大津袋 |
【特殊点前】
特殊点前 | 風炉 | 炉 | ||
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濃 茶 | 薄 茶 | 濃 茶 | 薄 茶 | |
逆勝手 | 逆勝手 | 逆勝手 | 大炉 | |
洗い茶巾 | ||||
葉蓋 | ||||
名水点 | ||||
流し点 | 流し点 | |||
小板中置き | 小板中置き | |||
大板中置き | 大板中置き | |||
続き薄茶 | 続き薄茶 |
【立礼】
●御園棚
【炭手前】
風炉 | 炉 |
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初炭手前 | 初炭手前 |
後炭手前 | 後炭手前 |
【茶箱】
茶箱 | 風炉 | 炉 | ||
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濃 茶 | 薄 茶 | |||
卯の花 | ||||
雪 | ||||
月 | ||||
花 | ||||
和敬 | ||||
色紙 |
11代玄々斎が卯の花・雪・月・花の点前を創案され、
14代淡々斎が和敬・色紙の点前を加えられた。
茶箱、茶籠の類は利休時代から茶人の旅持ちとしていろいろな形で好まれたり、また他の品を応用して使われていた。
茶碗、茶器、茶杓を袋に入れて茶箱を盆にのせてする「花」の点前、
同じく器据(きずえ)にのせてする「月」の点前、
掛合(かけご)でもってするのを「雪」の点前として雪、月、花の三か条の手続きが出来た。
その後この茶器の袋をはずして茶箱を盆にのせて点てる最も簡素な手続きが考案されて「卯の花」と名づけられた。
● 茶箱点前は、雪、月、花、卯の花の四季四様がある。
1 卯の花点前 うのはな 「卯の花点前」は、夏の季、茶箱の平点前といえるもの。
2 雪点前 ゆき 「雪点前」は,冬の季、伝物点前、盆を使わず、掛合を用いる。
3 月点前 つき 「月点前」は秋の季伝物点前、器据※とウグイスを使い独特の雅趣がある。
4 花点前 はな 「花点前」は,春の季、伝物点前、掛合がなく盆を使用する。
5 和敬点 わけいだて「和敬点」は道具も簡略にし茶箱の内で最も取組み易い。薄板を用いる。
6 色紙点 しきしだて 「色紙点」と,御所篭を用いた点前、茶巾箱と四枚の古帛紗を使う。
※月点前の器据の紐について
【四ケ伝】
̪̪四ケ伝 | 風炉 | 炉 | ||
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濃 茶 | 薄 茶 | 濃 茶 | 薄 茶 | |
茶通箱 | 茶通箱 | |||
唐物 | 唐物 | |||
台天目 | 台天目 | |||
盆点 | 盆点 | |||
和巾点 | 和巾点 |
【奥伝】
- 行之行台子(ぎょうのぎょうだいす)
- 大円草(だいえんのそう)
- 真之炭
- 真之行台子(しんのぎょうだいす)
- 大円真(だいえんのしん)
- 花月(かげつ)
- 且座(さざ)
- 員茶(かずちゃ)
- 茶カブキ(ちゃかぶき)
- 一二三(いちにさん)
- 廻り花(まわりばな)
- 廻り炭(まわりずみ)
【水屋】