2024年11月20日水曜日

荘り物 四種の違い

裏千家 小習事 荘(かざり)物四種(炉)

  荘物「茶入荘」「茶碗荘」「茶杓荘」「茶筅荘」

共通点

①濃茶 荘り付け
 ・目上の人、又は当日の客から頂いた道具を用いる場合などに行う点前
 ・棚は使わない
 ・水指は塗り蓋がよい。茶杓が湿らないように。
 ・点前座の水指の蓋の上に茶巾茶筅茶杓を乗せ
  水指前に茶入を入れた茶碗を荘る①
 建水と柄杓を左側(見えない位置)に置いて茶道口に座り、襖を開けて総礼
 ・外隅狙いに座る
 ・水指から茶筅置き合わせたら帛紗挟んで、柄杓構えて釜の蓋を開ける【※濃茶

  茶碗に湯を注ぎ、茶筅を入れてコツン。その後茶碗を両手で引き、茶筅通し
 ・本仕舞
 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
②薄茶 荘り付け
 ※薄茶の場合(茶碗荘・茶筅荘のみ)
 
茶碗に八つ折の帛紗をわさを右に、手前に少し出して、
  その上に棗を仕組んで水指前に荘り付けておく②


 ・水指上の茶筅は棗と置き合わせずに先に湯を入れて「使い取り」

この後 釜の蓋、湯、茶筅、茶碗引いて茶筅通
 
 ・茶椀の出し方は濃茶と同様 客付で
   膝前で茶碗を両手で回し③
   両手で古帛紗に乗せ膝退膝行する
 ・茶碗が返されると客付に向いて由緒を問答
  ③膝前で茶碗を両手で回す
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

四種類の異なる点


茶入荘茶杓荘茶碗荘茶筅荘
濃茶/薄茶濃茶のみ濃茶・薄茶※
茶事の初座で 紫の帛紗に乗せて床に荘るか仕覆に入れて 
広げた帛紗上に
竹筒に入れ二つ折りの帛紗上に御物袋に入れて
広げた帛紗上に
かざらない
点前の注意点
仕覆を脱がせたら古帛紗を出す④拝見の際 
二つ折り古帛紗に乗せて出す
茶碗は両手で扱う(拝見を請われてからは片手で)
初座にはなかったが水指に荘られているので、柄杓を蓋置に置いて総礼後に正客は道具の由緒を聞く「茶筅荘とお見受けしますが、ご由緒は」
拝見で清める際 帛紗は古帛紗の横蓋は帛紗の上⑤  古帛紗に乗せて回して出す
茶碗を両手で持ち客付で膝前に置き下で回す。古帛紗を出し茶碗を出す
膝退・膝行あり③
由緒を聞く時拝見の時茶碗が返った時最初の総礼の後
拝見物の出し方



 
 茶碗荘(客付から茶を出す~由緒を問答する)
  • 茶碗を手の上に乗せて客付へ向く
  • 膝前に茶碗を置き古帛紗を左手の上に
  • 古帛紗を置いて広げ、茶碗を両手で回し、乗せる
  • 下がって控える(客が取り込むと前に出る)
  • 客付にむいたまま服加減を聞く
  • 客付で茶銘・詰の問答
  • 客の吸い切りで居前へ戻り、水を差す
  • 茶碗が返されると客付向いて由緒を問答
 
 茶入荘 古帛紗に茶入を乗せる
 
④仕覆を脱がせた後、
古帛紗を茶入れの位置に広げてから茶入れを清め、
茶杓を清め、茶筅を置き合わせる
茶杓を清めた後、茶碗に置き、
茶入を古帛紗ごと水指前に移動させ、
茶碗を置き合わせる

水を釜に注ぎ、釜の蓋、水指の蓋を閉め、
「お道具の拝見を」
右手で茶碗を勝手付に
⑤客付で茶入れの口を清める時
古帛紗の横に帛紗と蓋を置く
 

0 件のコメント:

コメントを投稿