2020年4月20日月曜日

炉 茶入荘


 ■茶事、茶会を催す場合に、茶入が由緒ある品である場合などに行なう点前。
 ■初入りの迎付けをする前に、仕覆に入れた茶入を床に帛紗を敷いて荘っておく。
 ■この点前に棚は使わない。


点前にかかる前の準備
 ・ 茶入れには客の人数分の茶を入れ、仕覆に入れ緒を結んでおく(一人、三杓、3.75g)
 ・ 水指を正面に置き、その蓋上の右方に茶杓(かい先上)をのせ、蓋の摘みの前には茶巾、茶筅をのせる。
 ・ 水指の前には、初座で床に荘付けてあった茶入を茶碗に入れ荘っておく。



 ◎ 菓子は点前の前に運び、客は先にいただく。


点前

1、茶道口に柄杓、蓋置を建水に仕組んで膝前に置いて坐り、襖を開け、席に入り、茶道口を閉め、定座に坐る。

2、左手で柄杓を取り、右手でかまえ(鏡柄杓)蓋置を右手で取り風炉敷板の左前角に置き、柄杓を扱って蓋置の上に引き、主客総礼をする。

3、建水を縁内に左手で進め、居ずまいを正す。

4、右手で水指前の茶碗を茶入が入ったまま左手を添え、膝前少し向こうに置く。

5、左手を茶碗に添えて、茶入れを右手で取り、茶碗と膝の間に置く。

6、仕覆の緒をとき(といたら横にし、左手で打留をもち、向こう、手前と紐をゆるめ、正面で右、左と手をそわせ、底を持ち)脱がせ、茶入を茶碗と膝前の間に置き、両手で仕覆の形をととのえ、左手で仕覆の左上を持ち、右打ち返して(底は上)、打留を客付きに向けて、左手で水指の左向こう寄りに置く。

7、次に懐中から古帛紗を取り出して、右手で水指と釜の間の左寄りに二つ折りのまま置き、右手で広げる。

8、腰の帛紗を取り、草の四方捌きをし、左手で茶入を取り、蓋を向こう手前と二引きに拭き、帛紗を茶入の胴にあて、左手で左回しに回し、拭く。

9、さきに広げてある古帛紗の上に茶入を置く。
 
10、帛紗を捌き直し、茶杓を取り、三回拭き、茶入の蓋の摘みの右側(火側)、に置く。

11、続いて水指の上の茶筅を右手で取って、茶入の右に置き合わせる。

12、柄杓を取ってかまえ、右手に帛紗を持ち替えて釜の蓋を取り、蓋置の上に置き、帛紗を右膝斜め上に仮置きし、

13、柄杓を扱って湯を汲み、茶碗に入れ、釜の蓋を閉め帛紗を仮置き柄杓を蓋置へ。

14、右手で茶筅を取って、茶碗に入れて一度打ち、茶碗を両手で持って、膝前に引き、茶筅通しをする。

15、茶筅を元に戻し、茶碗を右左と持ち替え湯を建水に捨て、右手で水指上の茶巾を取り、茶碗を拭き、膝前に置き、茶巾を水指の蓋上に置く。

16、茶杓を右手で取り、左手で茶入を横から持ち、茶杓を握り込んで茶入の蓋を取り、茶碗の右横に置き、茶杓を持ち替えて茶を三杓すくい入れ、茶杓を茶碗の右かたにあずけ、右手を茶入に添え、少し斜めにし時計逆回りに回して、中の茶を全てあけ切る。

17、茶入の口を右手の親指と人差指で向こう手前と拭き、指を懐紙で清め、茶入の蓋をして、左手で茶入を元の位置に戻し、茶杓で椀中の茶をさばき、茶碗の縁で茶杓を軽く打ち、茶を払い、茶入の蓋の上に置く。

18、柄杓を取り、構えて釜の蓋を開け、帛紗は建水の右肩。

19、湯を汲み、茶碗に入れ、残った湯は釜に戻し、柄杓を釜にあずける。

20、茶筅を取り、左手を茶碗に添え、茶と湯をよく練り合わせ、茶筅を茶碗の左縁にあずけ、もう一度柄杓を取り、湯を汲み、

21、左手で茶筅を少し持ち上げ、その穂先から湯を茶碗にそそぎ、残った湯は再び釜に戻す。

22、茶筅を取り、濃茶を練り、茶筅を茶入の横に置き合わせる。

23、茶碗を右手で取り、左掌にのせ、正面を正し定座に出す。

●  正客は茶碗が出されると取りに出て座に戻り、茶碗を右手で左膝横に置き、連客は総礼をする。正客は感謝して、いつものようにして、一口いただく。

24、正客が一口喫むと、亭主は服加減をたずねる。(「お服加減はいかがですか?」)

25、亭主は、中仕舞。柄杓を取り建水へかけ、釜の蓋閉める。蓋置も柄杓の柄の下に置く。
客付きに回り控える。


●  正客は右手をついてこれを受けその後二口半喫む。
●  その間、次客は「お先に」と挨拶する。
●  正客は喫み切ると、茶碗を下に置き、茶巾を取り出し、喫み口を清める。
●  正面を正し、次客に手渡ししておくり、たがいに正面を向いて送り礼、受礼をする。

●  次客以下も正客と同様にしていただく。

● 
正客は次客の一口で、茶銘、詰、菓子などをたずねる。

26、亭主はこれに答える。「きうんでございます」「小山園でございます」など

27、亭主は末客の喫み切りで、居前に戻り、中仕舞を解く。蓋置を戻し、柄杓を取り構えて釜の蓋を開け、柄杓は釜に預ける。茶巾を釜の蓋に移動し、水指の蓋を右左と二手で開け、左側に立てかける。水を釜に一杓、柄杓を預け、帛紗腰。

28、茶碗が客より返るのを待つ。

●  正客は、末客より茶を喫み茶碗を下に置いた時、「お茶碗の拝見を」 と請う。
●  末客はこれを受け、喫口を清めてから正客の前に持って出る。
●  正客は、次礼をして茶碗の拝見をする。
  末客が拝見を終わると、正客との出会いで、正客に返し、正客は正面を正し、出された位置に返す。


29、亭主は、茶碗を右手でとり、左手で扱って右手で膝前に置き、主客総礼をする。
30、柄杓をとって湯を汲み、茶碗に入れ、柄杓を置く。
31、茶碗をすすいで建水に湯を捨て、茶碗を右手で膝前に置き、お仕舞いの挨拶をする。
「お仕舞いいたします」


32、柄杓で水を汲み茶碗に入れ、釜にあずける。

33、しまいの茶筅通しをし、茶筅を元の位置に戻し、右手で茶碗を取り、左手に持ち替えて水を建水に捨てる。

34、茶巾を右手で取り、茶碗に入れ、右手で膝前に置き、茶筅を入れる。

35、その右手で茶杓を取り、建水を左手で引き、その手で腰の帛紗を取り、茶杓を握り込んで帛紗を捌く。

36、茶杓を拭いて、茶碗にふせて置き、帛紗を建水の上で払い、腰につける。

37、茶入を古帛紗にのせたまま、水指の前右よりに置きかえて、茶碗を右左の二手でに茶入と置き合わせる。

39、柄杓を取り、水を一杓汲み釜へさし、柄杓をかまえ、釜の蓋を右手で閉め、柄杓を蓋置の上に引く。

40、水指の蓋を右左の二手で閉める。
■  正客より「茶入、茶杓、仕覆、拝見」 があればこれを受ける。

41、柄杓を右手で取り、左手に持ち替えて、建水にたたみ、右手で蓋置きを取り、左手に持たせ、建水のうしろに置く。

42、茶碗を右一手で勝手付きに割り付ける。

43、茶入を古帛紗にのせたまま、両手で持って取り、客付きに回り、膝前に置く。

44、帛紗を捌いて、茶入を取り、蓋を向こう手前と拭き、帛紗を茶入の胴で拡げ、胴拭きをし、

45、帛紗を古帛紗の右のほうに置き、蓋を取り、蓋裏を調べ、蓋を帛紗の向こう畳の上に置き、 帛紗で茶入の口を向こう手前と拭く。

46、帛紗を下に置き、その手で茶入れの蓋を取り閉める。


47、茶入を右手に持ち替えて古帛紗の上に置く。

48、茶入を古帛紗にのせたまま、両手で古帛紗を右向こう左手前と回して、正面を正し定座に出す。

49、帛紗を腰につけ、正面に戻り、茶杓を右手で取り、左手に渡し、客付きに回り、茶入れの右に置く。

50、居前に戻り、仕覆を左手で取り、右手で左掌にのせ客付きに回り、茶杓の右に置き合わせる。


51、正面に戻り、柄杓、蓋置を右手に持たせ、左手で建水を持って立ち、茶道口さがって坐り、建水を膝前中央に置き、蓋置を左手で建水の右横に置き、柄杓を左手で扱い、右手で建水の上に置き、襖を開け、水屋にさがる。

●  正客は、亭主が建水を引くと、茶入(古帛紗にのせたまま)茶杓、仕覆の順に引き、まず、茶入を右膝横に置き、茶杓をその右横に置き、仕覆を右手で打ちかえして、茶杓の右横に置いて、茶道口の閉まるのを待つ。

52、亭主はつぎに右手で茶碗を取り左掌にのせ、右手を添えて両手で持ちさがる。

53、つづいて水指を持ちさがり、茶道口に坐り、水指を膝前に置いて襖を閉め、拝見物の返るのを待つ。

●  正客は亭主が水屋にさがると次礼をし、茶入、茶杓、仕覆の順に拝見をする。この時、茶入を古帛紗から離さない。
   次客は三客に次礼して正客につづき拝見する。
   末客は、茶入、茶杓、仕覆の拝見がすむと、仕覆を右手で打ちかえし(親指を底にあてくるりと回す)、茶杓の左に置き、正客との出会いで返す。(緒の向きは必ず道具側に返す)
● 正客はいったんあらためて、茶入、茶杓、仕覆の順で出された反対に返す。

54、 亭主は茶道口に坐り襖を開け、道具正面に座る。
● 正客はまず「茶入の由緒」 をたずねる。

55、 亭主はその由来を答える。つづいて、茶入の形、窯元、茶杓、仕覆の問いに答え、一礼する。

56、 挨拶が終ると、仕覆、茶杓と左手に持たせ、茶入を縁内膝前に取り込み、 古帛紗を二つに折って、そのまま懐中してから、茶入を右手で持って立ち、茶道口に持ち帰る。坐って茶入、茶杓、仕覆の順に建て付けに置き、主客総礼をして襖を閉める。

2018年3月1日木曜日

炉 行之行台子 準備


≪行の行台子≫炉
【準備】
八卦盆


行台子
天板:初め天板の上に利休型中棗
次に八卦盆(中央に茶入れ)三本線が左斜め上
地板右側中央:和物の水指(一文字)+塗り蓋
地板左奥:鶴首柄杓立(柄杓、火箸)、左手前:建水と中に蓋置(ホヤ香炉)


真塗天目台+天目茶碗(元節茶杓、茶巾、茶筅)

水次、菓子(主菓子4+果物1)

お客様をお迎えする時の台子

・茶道口の開け閉めは手の平をついて
・入室、台子正面に座ったときは膝行、退室時は膝退
・菓子は縁高1人分に主菓子(種類の違うもの)*4+水菓子*1の5個





茶碗:右左
八卦盆:右左
天目台:左右


【茶碗の伝来、茶入れの由緒】
茶入:徳川家伝来の珠光文琳(じゅこうぶんりん)仕服:紹鴎緞子
茶碗:前田家伝来の油滴天目
天目台:淡々斎お好みの青貝入り天目台

【コトバンク】
りゅう えいごもつ 【柳営御物】
徳川将軍家の名物茶道具。家康の茶道具が基礎となり,三代家光の代に充実。のち分類・整理が行われ,将軍家の名物茶道具の称となった。





2018年2月22日木曜日

花月 炉 濃茶付花月

濃茶付花月(炉)
2018年2月20日 Hさん・Sさん・Hiさん・Miさん・私(二)

①先に五人でお菓子を頂く
②折据を回して役を決める「月・花・一・二・三」
③並んで先生に挨拶

1.席入り…月一二三の順で八畳に座る
 月は通い畳を3歩3歩で歩き、9歩目で入る。
 一は通い畳を2歩2歩で歩き、7歩目で入る。
 二はかぎ型に、三は真っ直ぐ歩く。

2.迎付…花が帛紗を付けて、踏込畳に3歩真っ直ぐ入り、4・5歩で斜めに座り総礼。

3.月一二三は帛紗を付け「お先に」と言って四畳半へ入る。

4.亭主(花)は、茶道口で膝前に折据を置いて座って待つ。
  客が四畳半に落ち着いたら、折据の正面を正す。

5.亭主(花)は通い畳を4歩で歩いて正客(月)の正面に座って折据を預ける。

6.亭主(花)は茶道口から茶碗を運び、建水を持ち出し踏込畳の敷合せに置く。
 右膝を立てて立ち、3歩下がって仮座に座る。
 「どうぞ折据お取り回しを」と正客に言う。

7.折据を回して月(濃茶点前)と初花(薄茶の一服目)を決める。
 正客(月)が折据を留置き、初花は点前座へ移動。
 建水を持って立ち上がる時、みな座を繰り上げる。

8.月が濃茶を練る

花月 炉 平花月

平花月(炉)
2018年2月20日 Hさん・Sさん・Maさん・Miさん・私(花)

①先に五人でお菓子を頂く
②折据を回して役を決める「月・花・一・二・三」
③並んで先生に挨拶

1.席入り…月一二三の順で八畳に座る
 月は通い畳を3歩3歩で歩き、9歩目で入る。
 一は通い畳を2歩2歩で歩き、7歩目で入る。
 二はかぎ型に、三は真っ直ぐ歩く。

2.迎付…花が帛紗を付けて、踏込畳に3歩真っ直ぐ入り、4・5歩で斜めに座り総礼。

3.月一二三は帛紗を付け「お先に」と言って四畳半へ入る。

4.亭主(花)は、茶道口で膝前に折据を置いて座って待つ。
  客が四畳半に落ち着いたら、折据の正面を正す。

5.亭主(花)は通い畳を4歩で歩いて正客(月)の正面に座って折据を預ける。

6.亭主(花)は茶道口から茶碗を運び、建水を持ち出し踏込畳の敷合せに置く。
 右膝を立てて立ち、3歩下がって仮座に座る。

7.折据を回して初花を決める。
 正客(月)が折据を留置き、初花は点前座へ移動。
 建水を持って立ち上がる時、みな座を繰り上げる。

8.初花が茶を点てる(一服目)

2017年10月25日水曜日

風炉 包帛紗

 
2017年10月24日 中置

お菓子:幸楽屋 乱菊
軸:日々是好日
花:ススキ・フジバカマ・クマコギク
棚:五行棚
薄器:河太郎棗
水指:細水指

【水屋で準備】

濃茶器として、棗を、仕覆の代わりに帛紗を使用
  (棗は黒の真塗り、帛紗も無地)

1. 中棗に濃茶を入れる。
2. 棗を帛紗の中央に乗せ(わさが左下、帛紗の折る順番は下、上、右、左の順番にかぶせ   て、左上、次右上で結ぶ。 
3. 水指正面に飾っておく。(今回は中置なので、いつもの位置に水指があると思って)



【お点前】
 

 ・ぬがす時、膝前で棗の帛紗を一つ結び目をといて、少しゆるめ、左掌にのせ、右手で端を引き出すようにといて、次左も。
向こう、手前とはね、棗を持つと同時に四角に帛紗を折る。
  (左人差し指を、帛紗の裏の線にあわせ、手前に摘み折りながら、手首を下に向け、帛紗を四つ折りにする。その時、親指は、帛紗の上)
 
・右手の人差し指を入れて帛紗の一番上を取り、帛紗を広げて四方捌き。

・五行棚を使用、薄器は河太郎棗
   (棗を濃茶器としてすでにしようしているので、薄器は、棗以外がいい)

・茶は三杓 あとは掻き出し。(指先で、かきだしたところを、つ の字でふく)

・中置の時、水指が左側にあるので、茶を入れた後に水指の蓋を開けるのを忘れやすい。

・拝見は、棗でも濃茶扱いなので、帛紗を下に置いてから、棗の蓋をとる。
   (帛紗をにぎりこんで、蓋を開けない)

・拝見ものを取りに出て、まず茶杓をとり、左手に渡し、それから棗を持つ。
   (濃茶なので、今はないけれど、仕覆の上に茶杓を乗せるつもりで)

2017年7月11日火曜日

名水点(めいすいだて)

2017年7月11日 名水点は、濃茶のみ

特殊点前…名水点 めいすいだて
「葉蓋」「洗い茶巾」など、名水点も特殊点前の一つ。
名水を茶の湯に使用することは、昔から盛んに行われている。

名水点は、濃茶がふさわしい。

茶事など、薄茶になる時はシメを外して部屋に入るが、
名水点は夏が多く、夏はほぼ朝茶事。
朝茶事は「続き薄※」が殆どなので、シメを張ったままでも構わない。


事前の点前座の準備
客が席入りする前の事前の荘りつけは、風炉の横に水指の釣瓶(つるべ)を据え、その前に通常の濃茶点前同様に茶入を荘り、迎付け。

建水に竹の蓋置と柄杓を用意。




名水の所望
点前が始まり、茶碗、建水を運び出し、柄杓を蓋置の上に引いて総礼。

正客:「名水点とお見受けしますが、お水を頂きたく存じます」と所望。

これを受けて茶入、茶杓等を清め、茶筅を出す。
茶巾を水指の左側(釜側)の蓋に乗せ、両手でその蓋を引き、右側の蓋に重ね、
柄杓で水を汲んで茶碗に入れ、客に水を勧める。

正客は、茶通箱の二椀目に準じて次客に次礼をして名水を頂く。
連客が順次水を飲み回している間に、正客は頃合を見計らって名水の由来などを聞く。
「梨の木神社の名水でございます」
末客が茶碗を返す。

茶碗、茶入の置き合せ
水の飲み回しが終わると、茶碗に湯を入れて流し、もう一度湯を入れて茶筅通しをし、以下は普通の濃茶点前と変わりはない。
置き合わせは、中仕舞い。

 ※ 続き薄の最後 柄杓蓋置を飾って帰るけれど「湯返し」は無し
  湯返しは、柄杓を飾るからではなく、水指を運ぶかどうか。
  竹の蓋置も同様。棚の時は竹以外と言うが、棚の有無ではなく、水指が畳に直置きしてあるかどうか。但し例外はあり、長板の二つ置き(風炉と水指)は竹。

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【京の名水】2⃣と3⃣は枯れている
1⃣ 染井の水(そめい)/梨木神社(なしのきじんじゃ)
2⃣ 左女牛井の水(醒ヶ井さめがい)/六条堀川に石標。 村田珠光・千利休が愛用。

3⃣ 縣井の水(あがたい)/御所(中立売御門の北側)に跡。

 QR:縣井の歴史

名水点は、神社などの御神水や、各地にある名水を朝に汲んできて茶の湯に用いる。
御客様に名水であることを示すために、水指にシメ飾りをしておく。

水指は、以前は様々なつるべが使用されていたが、最近は木地の釣瓶を使用。
事前に水で十分に湿しておき、シメを張る。

数日前からつるべを水に浸すと木目に沿って現れる和釘(利休釘)の錆に風情がある、と言われたが、近日の釘は錆が出ないものが多い。

シメの張り方
シメ縄には、神事用の左綯(な)いの縄を使用。緑色の縄が理想。
縄は雲、紙垂(しだ)は雷を意味し、古来豊作を祈って飾られてきた。

シメの張り方は、前後二つ、両横一つずつの紙垂(御幣ごへい)を付けて、勝手付き向こうの角で結ぶ(男結び おとこむすび)。





 



 

2017年3月21日火曜日

点茶盤

点茶盤(てんちゃばん)は、玄々斎が明治5年に京都博覧会が催されるに際して創案した、立礼式茶道のための棚である。


写真は『裏千家 立礼の点前と茶事』千宗室著 淡交社刊より複写。
点茶盤は組み立て式の竹の4本柱で、下部に杉木地の腰板がめぐり、中棚に杉木地の板がはめ込んである。この中棚に炭斗が荘る(左上の小さな写真。下に炭斗があるのかわかるだろうか)ことができるから、炭手前ができるし茶事もおこなえる。
茶の湯は「茶事にはじまり、茶事に終わる」ことを大切に思っている。これはその教えをきちんと実現できる棚なのだ。